米国では国の機関であるNCI(National Cancer Institute)が、がんの多施設共同試験グループを統括し、標準化された手順で臨床試験を実施するよう管理・監督を行っています。一方、日本には国のレベルで臨床試験グループを統括する組織が存在せず、多数の研究グループが独自の方法で臨床試験を実施しています。国際的に通用する質の高いエビデンスを日本の多施設共同臨床試験グループから発信するためには、研究者自らが臨床試験グループ間の連携と実施手順の標準化に取り組む必要があります。 そこで、国立がん研究センター研究開発費(26-A-22、29-A-15、2020-A-13、2023-A-13)による研究班である、「共同研究グループ間およびがん診療連携拠点病院間の連携によるがん治療開発研究の効率化と質的向上のための研究」班(主任研究者:福田治彦/国立がん研究センター中央病院臨床研究支援部門)のデータセンター連携小班(小班長:中村健一/国立がん研究センター中央病院臨床研究支援部門)を構成する6つの多施設共同試験グループ(JALSG、JCOG、J-CRSU、JGOG、JCCG、WJOG)がこの課題に取り組むべく、JCTN(Japanese Cancer Trial Network)を立ち上げました。
現在JCTNへ参加しているグループについてはこちらをご覧ください。
国立がん研究センター研究開発費(26-A-22、29-A-15、2020-A-13、2023-A-13)「共同研究グループ間およびがん診療連携拠点病院間の連携によるがん治療開発研究の効率化と質的向上のための研究」班(福田班)には3つの小班があります。各小班の活動の詳細は、以下の小班をクリックするとご覧いただけます。